
こんにちは。Link Write Hub編集部です。
Ryzen 7 9700XのCPUグリスを選ぼうとすると、CPUグリスはなんでもいいのか、熱伝導率はどこまで重視すればいいのか、意外と迷いますよね。CPUグリスのおすすめを調べても種類が多く、価格差ほど温度が変わるのか分かりにくいところです。
さらに、AK620のグリスで十分なのか、AK620と9700Xの組み合わせでしっかり冷やせるのか、9700Xのゲーム中の温度は何度くらいなら問題ないのかも気になるポイントかなと思います。
Ryzen 7 9700XはAM5を採用しているため、CPUグリスの塗り方にも少し注意が必要です。ヒートスプレッダーの独特な形状によるグリスのはみ出し、塗りすぎ、交換時期なども含めて考えると、単純に高性能なグリスを選べば終わりという話ではありません。
この記事では、Ryzen 7 9700Xに合うCPUグリスの選び方から、AK620使用時の考え方、ゲーム中の温度、AM5で失敗しにくい塗り方、CPUグリスを何年ごとに交換するのかまでまとめて解説します。初めて9700Xを組むあなたでも、自分の使い方に合った冷却方法を判断しやすくなりますよ。
- 9700Xに合うCPUグリスの選び方
- AK620と9700Xを組み合わせるときの考え方
- AM5で失敗しにくいグリスの塗り方
- ゲーム中の温度とグリス交換時期の目安

Ryzen 7 9700XのCPUグリス選び
CPUグリスはなんでもいいのか
結論からいうと、Ryzen 7 9700Xに使うCPUグリスはなんでもいいわけではありません。ただし、熱伝導率の数字が最も大きい製品を選べば必ず最も冷える、という単純なものでもないですよ。
CPUグリスの役割は、CPU上面のヒートスプレッダーとCPUクーラー底面にある肉眼では見えない細かな凹凸を埋めることです。金属同士を直接重ねても微小な空気層が残ります。空気は熱を伝えにくいため、その隙間をグリスで埋めてCPUからクーラーへ熱を移しやすくします。
9700X用として私が重視したいのは、冷却性能、非導電性、塗りやすさ、長期安定性の4点です。特にAM5はヒートスプレッダーの周囲に切り欠きがあり、塗りすぎるとグリスが外側へ回り込みやすい構造になっています。
初めて組むなら、非導電性で扱いやすい一般的なCPUグリスを選ぶのが無難です。9700Xの通常運用であれば、液体金属のような特殊な熱伝導材まで使う必要性は高くありません。
また、パッケージに記載されているW/m・Kなどの熱伝導率は参考にはなりますが、メーカーごとに測定条件が異なる場合があります。数字だけを横並びにして優劣を断定するのではなく、粘度や耐久性も含めて見るのがおすすめです。
Ryzen全般でのグリスの役割や基本的な選び方を確認したい場合は、RyzenのCPUグリスの必要性と交換時期もあわせて確認すると整理しやすいですよ。
9700XにおすすめのCPUグリス
Ryzen 7 9700Xは、標準設定では比較的電力効率に優れたCPUです。そのため、いきなり極端な高性能グリスを選ばなくても、定評のある非導電性グリスを正しく塗れば十分な冷却環境を作れます。
一方で、105WモードやPBOを利用する場合、長時間のレンダリングや高負荷処理を繰り返す場合は、耐久性やポンプアウト耐性まで意識して選ぶ価値があります。
| 製品 | 特徴 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ARCTIC MX-6 | 扱いやすさと長期安定性のバランス | 通常運用・ゲーム | 公称値だけで他社品と単純比較しない |
| Noctua NT-H2 | 塗膜を作りやすく長期使用向き | 空冷・静音PC | 価格は標準品よりやや高め |
| ainex JP-DX2 | ナノダイヤモンド系の高熱伝導グリス | 高負荷運用 | 塗布量を増やしすぎない |
| Thermal Grizzly Kryonaut | 高負荷環境で人気の高性能タイプ | PBO・高性能クーラー | 粘度が高く塗り方に少し慣れが必要 |
| 親和産業 SMZ-01R | 高性能CPU向けの定番候補 | 長時間の高負荷処理 | 通常運用では性能差が小さい場合もある |
| Honeywell PTM7950 | 温度上昇で軟化する相変化材料 | 長期運用・メンテナンス低減 | サイズや流通品の仕様確認が必要 |
迷った場合、私は標準の65W運用ならMX-6やNT-H2のような扱いやすい製品から選ぶのが合理的かなと思います。9700XはCPUクーラーが付属しないため、グリス単体よりもクーラーとの組み合わせが重要です。
高性能グリスへ変更しても、クーラーの取り付け圧が偏っていたり、ケース内の排熱が悪かったりすれば期待した温度にはなりません。グリスは冷却システムの一部分と考えてください。
PTM7950のような相変化材料は一般的なペーストとは性質が異なります。長期安定性が魅力ですが、販売形態や厚みなどが異なる製品もあるため、購入時は仕様を確認しましょう。
AK620付属グリスでも十分か
AK620とRyzen 7 9700Xを組み合わせる場合、パッケージにCPUグリスが付属しているモデルであれば、まずは付属品を使って組む方法で問題ありません。特に9700Xを標準の65W設定で使用するなら、いきなり高価格なグリスへ交換する必要性はそれほど高くないかなと思います。
ただし、AK620は販売時期や地域、製品バリエーションによって同梱物が変わる可能性があります。手元のパッケージにグリスが入っているか、どの製品が付属しているかは実物やメーカー情報を確認してください。
ここで重要なのは、CPUグリスのグレードだけを理由に温度を判断しないことです。同じグリスでも、塗布量やCPUクーラーの締め付け方、室温、ケースの吸排気によってCPU温度は変化します。
AK620付属グリスで組んだ後に温度が安定しているなら、高性能グリスへの交換を急ぐ必要はありません。温度に問題が出てから、取り付け状態やエアフローと一緒に見直す方が効率的です。
逆に、105WモードやPBOを積極的に利用し、長時間の全コア負荷をかけるのであれば、MX-6、NT-H2、SMZ-01Rなどへ変更して長期安定性を重視する選択肢はあります。
ただし、グリス変更だけで劇的な温度低下を期待するのはおすすめしません。CPUクーラー自体の性能やマウント状態の方が結果に大きく影響するケースがあります。
AK620と9700Xの冷却性能
AK620はデュアルタワー型の大型空冷CPUクーラーで、AM5にも対応しています。6本のヒートパイプと2基の120mmファンを備えているため、Ryzen 7 9700Xを空冷で運用したい人にとって有力な組み合わせです。
9700Xの標準TDPは65Wで、AMDも高性能な空冷クーラーを推奨しています。そのため、AK620クラスの大型空冷は標準設定の9700Xに対して十分検討できる構成です。
むしろ注意したいのはケースとの物理的な相性です。AK620は大型クーラーなので、ケースのCPUクーラー高さ制限、メモリのヒートスプレッダーとの干渉、サイドパネルまでのクリアランスを確認する必要があります。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| ソケット | AM5対応ブラケットを使用 |
| ケース | 約160mm級のCPUクーラーを搭載できるか確認 |
| メモリ | 高いヒートスプレッダーとフロントファンの干渉を確認 |
| ケースファン | 前面吸気と背面・上面排気の流れを確保 |
| グリス | 適量を使い、均等な取り付け圧を確保 |
また、AK620のような大型空冷でも、ケース内部に熱がこもれば性能を発揮しにくくなります。GPUから排出された熱もCPUクーラーへ流れ込むため、実際のゲーム中はCPU単体のベンチマークとは条件が異なります。
AK620を使うなら、グリスの性能差を追う前にケース全体の吸気と排気を整えることが大切です。前面から冷たい空気を取り込み、背面や上面へ抜く基本的なエアフローができているか確認してみてください。
9700Xのゲーム中の温度目安
Ryzen 7 9700Xのゲーム中の温度は、CPUクーラー、GPU、ケース、室温、ゲームタイトル、フレームレートなどによって大きく変わります。そのため「何℃なら必ず正常」と一つの数字だけで判断しないことが大切です。
一般的な目安としては、ゲーム中でおおむね60〜85℃前後に収まる環境は珍しくありません。これはあくまで目安であり、室温が低い冬と30℃を超える夏では同じ構成でも結果は変わります。
9700Xの最大動作温度であるTjMaxは95℃です。Ryzenのブースト制御は、温度や電力などに余裕があればクロックを引き上げるため、高負荷時に温度が上昇すること自体は異常ではありません。
ただし、ゲームを開始してすぐに95℃付近へ張り付き続ける、以前より明らかに温度が上がった、ファンが常時最大回転に近いといった場合は確認が必要です。グリスだけでなく、クーラーの固定、ファン回転、ケース内のほこり、室温、BIOS設定などもチェックしてください。
一瞬だけ80℃台へ上がる温度スパイクと、高温が長時間続く状態は分けて考えましょう。Ryzenは短時間でクロックや電圧が変化するため、瞬間的な温度変動が見られることがあります。
温度を見るときは最大値だけではなく、ゲームを20〜30分程度プレイした際の平均的な温度やファン回転数、クロックの推移を見ると判断しやすいですよ。
105Wモードで必要な冷却対策
Ryzen 7 9700Xは標準状態では65Wですが、対応するBIOS環境では105Wモードを利用できる構成があります。また、PBOを有効にすると標準状態より高い電力を使ってブーストする可能性があります。
ここはかなり重要で、65W設定での冷却評価を、そのまま105WモードやPBOへ当てはめない方がいいです。消費電力が増えれば発熱量も増えるため、同じAK620、同じグリスでも温度やファン回転数は上がりやすくなります。
| 運用方法 | 冷却の考え方 | グリス選び |
|---|---|---|
| 標準65W | 高性能な空冷で対応しやすい | 扱いやすい定番品で十分 |
| 105Wモード | 大型空冷または高性能AIOを検討 | 耐久性と高負荷時性能を重視 |
| PBO運用 | 温度・電力を実測して調整 | ポンプアウト耐性も確認 |
105WモードでAK620を使うこと自体は選択肢になりますが、ケース内温度やファン設定によって余裕は変わります。静音性を重視するなら、さらに大型の空冷や240mm以上の簡易水冷を検討する方法もあります。
グリスについては、MX-6やNT-H2のような長期安定性を意識した製品、SMZ-01RやKryonautなどの高性能グリスが候補になります。ただし、グリスだけを交換して冷却能力そのものを大幅に引き上げることはできません。
BIOSの105WモードやPBOの利用条件、保証上の扱い、設定項目はマザーボードやBIOSバージョンによって異なる可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。

Ryzen 7 9700XのCPUグリス運用
AM5で失敗しないグリスの塗り方
Ryzen 7 9700XでCPUグリスを塗るときに覚えておきたいのが、AM5特有のヒートスプレッダー形状です。四辺に深い切り欠きがあり、グリスを多く塗りすぎると圧着したときに外側へ押し出されやすくなっています。
初めて作業するなら、私は中央への一点盛りを基本に考えるのが分かりやすいと思います。CPU中央付近へ米粒程度のグリスを置き、CPUクーラーを真上から載せて圧力で広げる方法です。
一点盛りの基本手順
- PCをシャットダウンして電源ケーブルを抜く
- 古いグリスがあれば完全に除去する
- CPUとクーラー底面の汚れや繊維を確認する
- ヒートスプレッダー中央に少量のグリスを置く
- CPUクーラーを真上からゆっくり載せる
- ネジを対角線方向に少しずつ締める
- CPUファンのケーブルを接続する
- 起動後にCPU温度を確認する
塗布量の目安としては、直径4〜5mm程度の小さなドットから考えると扱いやすいです。ただし、グリスの粘度やクーラー底面の形状によって広がり方は変わるため、これは絶対値ではありません。
5点盛りやX字塗りもありますが、AM5では量が多くなりすぎると切り欠き部分へ流れやすくなります。広範囲へ確実に行き渡らせたい場合は、付属ヘラでごく薄く広げる方法も選択肢です。
はみ出しをできるだけ避けたい場合は、ヒートスプレッダーの端を少し空けて薄く塗る方法もあります。マスキングテープで外周を保護してからヘラ塗りすると、AM5の切り欠きへグリスが入りにくくなります。
古いCPUグリスを除去するときは、毛羽立ちにくい不織布などを使い、必要に応じてIPAや専用クリーナーを利用します。CPUソケットのLGAピンは非常に細いため、ソケット側へ液体やグリスを落とさないよう注意してください。
CPUグリスの量や基本手順をさらに詳しく確認したい場合は、CPUグリスの塗り方と適量の解説も参考になります。
グリス漏れを防ぐガードの選び方
AM5では、ヒートスプレッダー周囲の切り欠きを覆うCPUグリスガードも販売されています。絶対に必要なパーツではありませんが、グリスのはみ出しや清掃の手間が気になる人には便利ですよ。
代表的なタイプには、ポリカーボネート系、シリコン系、金属製などがあります。それぞれ目的が少し違います。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 樹脂製ガード | 絶縁性があり切り欠きを覆いやすい | 安全性と清掃性を重視 |
| シリコン製 | 柔軟でCPU形状へ沿わせやすい | 取り付けやすさを重視 |
| 銅製ガード | 金属製で薄く成形された製品がある | 剛性も求めたい |
| 固定フレーム型 | 標準ILMを置き換える製品もある | 上級者向け |
CPUグリスガードの主目的は、切り欠きへグリスが入り込むのを防いで清掃しやすくすることです。金属製ガードには温度低下をうたう製品や検証例もありますが、冷却性能の向上量は構成や測定条件で変わるため、そこを主目的にしない方がいいかなと思います。
また、Thermalrightなどから販売されている固定フレーム型は、単純に上へ載せるグリスガードとは構造が異なります。マザーボード標準の固定機構を取り外して交換するタイプでは、取り付けミスや保証への影響も考えなければいけません。
標準のCPU固定機構を取り外す製品は、初心者向けのグリス漏れ対策とは別物です。メーカー保証への影響も含めて確認し、不安がある場合は標準状態のまま使用してください。
通常の9700X運用であれば、非導電性グリスを適量使うだけでも十分です。ガードは必須パーツではなく、組み立てや定期メンテナンスを楽にするオプションとして考えるのが適切です。
CPUグリスをつけないとどうなる
CPUグリスをつけずにRyzen 7 9700Xを使用するのはおすすめできません。
CPUとCPUクーラーは一見ぴったり接触しているように見えますが、金属表面には微細な凹凸があります。グリスがなければその部分に空気が入り、CPUからクーラーへの熱移動を妨げます。
結果としてCPU温度が通常より早く上昇し、ブーストクロックを維持しにくくなったり、ファン回転数が上がったりする可能性があります。冷却状態が悪ければ、保護機能によってクロックを下げるサーマルスロットリングが発生する場合もあります。
CPUグリスなしで「少しだけ起動して確認する」という使い方も避けた方が安全です。CPUクーラーと適切な熱伝導材を取り付けた状態で起動してください。
また、歯磨き粉やワセリンなどをCPUグリスの代用品として使用する方法もおすすめできません。熱特性や長期安定性がCPU用途向けに設計されておらず、乾燥や液漏れなど予想できないトラブルにつながる可能性があります。
特に避けたいのが、知識のない状態で液体金属を使うことです。液体金属は非常に高い熱伝導性能を持つ一方で導電性があり、AM5の切り欠きから基板側へ流れれば故障につながる可能性があります。
さらに、ガリウム系の液体金属はアルミニウムと反応するため、クーラーの材質にも制限があります。9700Xの通常運用なら、こうしたリスクを取らなくても一般的な高品質CPUグリスで十分ですよ。
CPUグリスは何年ごとに交換するか
CPUグリスに「必ず○年で交換」という統一された期限はありません。製品の配合、CPU温度、PCの使用時間、クーラーの取り付け状態などによって劣化速度が違うためです。
目安として考えるなら、一般的なCPUグリスではライトユースで3〜4年程度、高負荷を長時間かけるPCなら1〜2年程度を点検のタイミングとして考える方法があります。ただし、年数よりも実際の温度変化を見る方が大切です。
| 使用環境 | 確認時期の目安 | 見るポイント |
|---|---|---|
| Web・事務中心 | 3〜4年程度 | 以前より温度が上がっていないか |
| ゲーム中心 | 2年前後から状態確認 | ファン騒音やゲーム中温度 |
| 動画編集・レンダリング | 1〜2年程度 | 全コア負荷時の温度推移 |
| 相変化材料 | より長期運用を狙いやすい | 製品仕様と温度変化を確認 |
CPUグリスが劣化する代表的な原因が、ドライアウトとポンプアウトです。
ドライアウト
グリスに含まれる成分が長期間の熱によって変化し、硬くなったり乾燥したりする現象です。柔軟性が失われることで微細な隙間を埋めにくくなり、熱抵抗が増えることがあります。
ポンプアウト
CPUの加熱と冷却を繰り返すことでCPUとクーラーがわずかに膨張・収縮し、グリスが徐々に外側へ移動する現象です。高負荷とアイドルを頻繁に繰り返すPCでは、長期的な安定性を考えるうえで無視できません。
交換を判断する際は、購入から何年たったかだけではなく、同じ室温・同じ設定で以前よりCPU温度が明らかに高くなったかを確認しましょう。
例えば、これまで同じゲームで70℃前後だったのに80℃台後半まで上がるようになった、ファンの回転音が以前より大きい、といった変化があれば点検する価値があります。
クーラーを取り外す際は、CPUを少し温めて古いグリスを軟化させてから作業すると外しやすい場合があります。ただし、電源を完全に切り、電源ケーブルを外してから作業してください。
AM5ではCPU自体が固定機構で保持されますが、クーラーを力任せに真上へ引き抜くのではなく、固定を解除してから慎重に取り外します。LGAソケットのピンへグリスや工具を落とさないことが重要です。
CPUやマザーボードは高価な精密部品です。取り付け方法やクリーナーの使用に不安がある場合は作業を無理に進めず、最終的な判断は専門家にご相談ください。

Ryzen 7 9700XのCPUグリスまとめ
Ryzen 7 9700XのCPUグリス選びでは、最も高い熱伝導率を持つ製品を探すことよりも、自分の運用方法に合ったグリスを適量・適切に塗ることが重要です。
標準の65W設定でAK620のような大型空冷を利用するなら、MX-6やNT-H2などの扱いやすい非導電性グリスから選べば十分検討できます。AK620に適切なグリスが付属している場合は、まず付属品で組み、実際の温度を確認してから交換を考えても遅くありません。
一方、105WモードやPBO、高負荷レンダリングなどを多用するなら、CPUグリスだけではなく、CPUクーラーの性能、ケースエアフロー、ファン設定まで含めて冷却システム全体を見直すことが大切です。
AM5ではヒートスプレッダーの切り欠きへグリスが入り込みやすいため、塗りすぎにも注意しましょう。初めてなら中央への一点盛りを基本にして、クーラーを均等に締め付ける方法が分かりやすいですよ。
- 標準65Wなら定番の非導電性グリスで十分狙える
- AK620は9700X用の大型空冷候補として使いやすい
- ゲーム中の60〜85℃前後は一つの目安として考える
- 高温が続く場合はグリス以外の原因も確認する
- AM5ではグリスの塗りすぎとはみ出しに注意する
- 交換は年数だけではなく温度変化で判断する
同じAM5でもCPUごとに発熱特性は異なります。別モデルとの違いも含めて確認したい場合は、7800X3DのCPUグリス選びと温度対策も比較材料になります。
最終的には、グリスの銘柄だけで判断せず、組み上げた後に実際のCPU温度を確認するのが確実です。Ryzen 7 9700Xなら、適切なCPUクーラー、適量のCPUグリス、きちんとしたケースエアフロー。この3つを押さえることが、安定した冷却への近道かなと思います。

